朝餉ですと呼ばれて大広間へ行くと、何だか妙に浮き足立った空気が漂っていた。
 焼き魚と大根おろし、炊き立ての米に味噌汁と特に変わったものが出ているわけではない。
 黒豆の煮たものらしきものがあったり浅漬けが乗ってはいるものの、何がそう嬉しいのだろうと土方は眉を潜める。
「山崎……、何でまだ居るんだ?」
 何があったのか問い質そうとして、土方はが近藤にご飯をよそおっているのを視界に納めてしまった。
「いやー、すみませんねえさんっ」
「此方こそ、迷惑かけてもうて申し訳ないことしてもうたわぁ」
 満更でもなさそうな近藤に溜息しか出てこない。
 朝から青筋を立てそうな土方に苦笑しながら山崎は頷く。
「あぁ。一宿の恩義だ、てさんが。確かに朝から女の人にご飯入れて貰うなんて、ちょっといつもと違いますよね」
「ちょっと所じゃねえだろ」
 近藤の次に、我先にと隊員が炊飯器の前に座るの元へ群がっていた。
 確かに男所帯でむさ苦しい場所ではあるし、朝からのような笑顔の女性にご飯をよそおって貰えれば、一日良い事ばかりが起こりそうで縁起が良い。
「土方さん、此処は一つ腹ァ括って有難く相伴に預かった方がいいですぜィ」
 ちゃっかり自席で既に食事を始めている沖田が、未だ立ったままの土方に声を掛けた。
「姐さんも別に悪気があるわけじゃあねえんですし」
「……腹ァ括るほどのもんでもねえだろうが」
 嘆息して諦めたように土方も自席へ着いた。
「和菓子屋に腹立ててるんじゃねえよ。朝っぱら鼻の下伸ばした野郎共が気に入らねえだけだ」
 確かに、朝目覚めてにこやかに微笑みかけるに出迎えられて悪い気がしないのは、男として当然だろう。
 だが今朝土方は一番最後にやってきて、既には対応に追われて土方が来たのも気付いていない。
 自分だけが蚊帳の外に追いやられている気もしないでもなく、それがまた気に食わないのだ。
 が悪いわけではないにしろ、原因なのだからつい八つ当たり気味に睨んでしまうのも仕方がないことかもしれない。
「お早うございます、土方さん」
「あぁ」
「土方さんにも、ほんまえろう迷惑かけてもうて……」
「別に」
 ご飯茶碗に盛られるご飯を眺めながら、土方は話しかけるにおざなりな対応しか返さない。
「そんで? ……二日酔いとか、大丈夫なのか?」
 山崎にマヨネーズを貰い、盛られたご飯目掛けて絞り落とす。
 目前で行われる凶行には驚いて目を丸くするが、慣れている真選組隊員達は朝から強烈なマヨネーズの匂いに顔を顰めた。
「えぇ……おおきに。そういうこともないみたいやわ」
 顔色一つ変えずにマヨネーズご飯を掻き込む土方を暫し呆然と眺め、は可笑しげに笑いながら頷く。
 マヨラーという話は聞いていたけれど、目の前で見たのは初めてだ。
 朝から珍しいものが見れて儲けもの、である。
 くすくす笑うを当然土方は無視した。
 何を笑われているのか判っていたからだ。

 朝食タイムが終わり、和菓子屋まで送り届ける役目を土方と沖田が請け負った。
 沖田は立候補したのだが、そのままサボりそうだと判断した土方がお目付け役でくっついてきたというのが正しい。
 そしてパトカーはが丁重に断ったので、三人とも朝の江戸を歩きで移動している。
「んで? 何であんな場所に居たんだ?」
 一般市民がおいそれと、それものような和菓子屋が訪れる場所ではない。
 商売女が幅を利かせる場所にある店に、女性客が足を運ぶということは裏を返せば人目を憚る目的があるということだ。
 若しくは連れ込んだ男が、女を手篭めにしようと画策した可能性が高い。
 そして土方が睨んだところで云えば、は後者の可能性がある。
 もしそうだとすれば犯罪行為でもあるので、相手を是非とも締め上げたいところだ。
 そんな土方とは裏腹に、はのんびりと頬に手を当てる。
「贔屓にして貰うてるお客さんが、邪魔のないところで会おう、言いましてなぁ」
「怪しいとは思わなかったんで?」
「華やかな場所やなあ、て。あぁいう場所は普通誘われんやろ?」
 にこやかに微笑みながら、は確信犯だ。
「……俺達が踏み込まなかったらどうなってたんだか……」
「ただお酒呑んで遊ぶだけ。お得意様やもの、場所が嫌やなんて我侭言うて契約失うたら、うちら路頭に迷うてしまうもの」
「姐さん何処まで解ってて言ってるんで?」
 あまりの暢気な発言に返す言葉もない土方が黙って咥え煙草に火を点ければ、沖田がその影からひょいと顔を見せて問うた。
 確かに大口契約を失ってしまうと売り上げが落ちてしまうが、だからと言って店長自ら身体を差し出すほどのことではないだろう。
 普通に売り上げは黒字に見えるのだし、直ぐにでも路頭に迷ってしまうほど切羽詰っている経営状態には見えない。
 沖田の問いに、は首を傾げてみせる。
「その契約に、姐さんの身体も入っていたんで?」
 解っていなさそうな所作に気付き、沖田はもう少し言葉を増やした。
 するとは笑って手を横に振った。
「そんなことあらへんよ。あの人はそんなこと……あっ!」
 何かに気付いて声を上げたは、どないしようと眉を寄せた。
「うち、お会計した覚えないわぁ……」
 あの日、騒ぎに乗じて代金を踏み倒した客は大勢居るだろう。
 わざわざ後日支払いに行くほど素直な人間が、あの場所に居たとは考えにくい。
「相手方がきっと何とかしてまさァ。姐さん放ってとんずらした奴ですぜィ? 気にするだけ無駄ってもんでさァ」
 関係ないとばかり無責任なことを沖田が言い放つ。
 土方も否定せず、紫煙を吐き出すだけ。
 真選組が踏み込んだおかげではこうして日の光の下、のんびりと帰路に着けるのだ。
 相手側を心配する余裕など微塵も沸くことはなかっただろう。
 それが根底にあるため、素直に何もなくて良かったなとは言えない。
 一応未成年の沖田が居るこの場で、何が良かったのかなど説明させられては堪らない。


 *


 猫といえば、忍の世界も似たようなものだと云う。
 餌にありつけるのなら誰にでも愛想良く、満腹になればそっぽを向く。
 勝手気ままに自分の世界を、自分のペースで渡り歩く。

「何故動物に例える。俺達は俺達だ」
「それは、そうなんやけどねえ」
 酌を受けて桂が不服そうに眉根を寄せ、は苦笑いを零す。
 以前別の人へ向けた質問を、同じような状況下で桂小太郎へと向けてみたが、考える間もなく一蹴されてしまった。
。何か知らないが、余計なことを考え過ぎているんじゃないか?」
「え?」
 不意を突かれては思わず桂を凝視する。
「攘夷活動は俺達に任せておけば良い。お前はこうして俺達と世間話をしたり、のんびり和菓子を作っているほうが似合う」
「何やの、それ。まるでもう一度戦いの世界になったら、今度はうちは腑抜けで役立たずみたいやないの」
「そうではない。……お前の作る和菓子が食いたい。それだけだ」
 無理矢理こじつけられた理由は、けれど桂らしい物言いで、は思わず噴出してしまった。
 危険なことに巻き込みたくないという思いが伝わり来る、優しい言葉だ。
「……おおきに」
 しかし彼の思いに答えることができない。
 は自ら闇の世界へと片足を入り浸してしまっている。
「うちはあんた達の味方やから。それだけは、覚えてて」
 どこか寂しげに微笑むの笑顔に毒気を抜かれ、桂は瞬いて頷く。
「……あぁ」
 だから。
 複数を表す物言いに、誰が入っているのか、問えなかった。


 *


 攘夷浪士達へ資金を積んでいるとの噂のあるとある呉服屋が、今夜会合を行うらしい。
 潜り込ませていた山崎の情報から、真選組はその場所への奇襲作戦を立てた。
「真選組だーっ!」
 いつも通りの手順、突入、そして目標確保へと奔走する真選組を嘲笑うように、確保目標だった相手は店の裏手から脱出していた。
「近藤さん、俺ぁ左から行くぜっ」
「おうトシ! じゃあ俺は総悟と右から回る!」
 店内捜索組を残し、二手に分かれて後を追う。
 追跡を阻む一群が土方達を迎え撃ち、その間に浪士達や用心棒に守られて呉服屋が逃れて行く。
 自店へさえ入り込めば、幾らでも言い訳はできる。
「──何処行きなさるんで?」
 先回りをしていた沖田が、呉服屋の行く手を阻んだ。
 真選組や沖田を罵倒が響くのを無視し、沖田は腰の鞘から刀を抜く。
「逃がしゃしねえよ」
 暗い笑みが沖田の顔に浮かぶ。
 遥かに年下の沖田への畏怖が広がる浪人達に口の端を上げた沖田では、既に勝負は着いたも同じだった。

 殺さず捕らえた呉服屋や浪士達は素直に連行される。
 その中の一人が、忌々しげに一人の女の名を吐き捨てた。
 あいつが影で真選組と繋がっていたのだろう、と。
 実際は山崎の潜入捜査が功を成したのだが、だからと言って黙殺するには余りにも具体的に名前が出てしまっている。
 探りを入れれば同姓同名とは言い難いほど情報は一致しており、結論から言ってその本人そのものなのだろう。
 それはつまり、その人物は攘夷派と深く繋がりを持っている、ということになる。
「──んで? 何で俺んトコ来るの、君ら。そういうことはおたくらの方が詳しいんじゃないの〜?」
「流石旦那。よく知ってらァ」
 半目で耳の穴に指を突っ込んでいる銀時に、沖田が真顔で拍手した。
 褒めているというより馬鹿にしているようにしか見えない。
「あぁぁ、すみませんっ。一応知人から話聞いてみよう、てことになりまして……っ」
「大変ですね、真選組も」
 真選組がというより、聞き込みと沖田の手綱の両方を任された山崎の心労が心配である。
 一応来客ということで珈琲を出しながら、新八が苦笑いする。
「確かにさんは知ってますけど……。そんな聞き込みするような人じゃないと思いますよ?」
 知らぬ仲ではない。沖田や山崎も度々世話になっているだろうに。
 わざわざ万事屋へ聞き込みに来るという理由が判らず、新八は首を捻った。
「攘夷浪士がどうのと言われたところでこっちにゃ何の繋がりもねえし。銀さんとしては。あいつについて聞きたいなら本人に聞いた方が素直に吐いてくれると思うんですけど?」
 つまらなげに耳掃除を続けながら、銀時は助言とも取れることを言う。
 情報を提供したところで金が貰える筈もなく、ならば真剣に受け答えするのさえ面倒なのだ。
「あァ、そっちは問題ねえですぜィ。土方さんが行ってまさァ」
「行ってんのかよ……」
「あれ? でもそういえば神楽ちゃんも、さんのところに行くって言ってませんでしたっけ……?」
 部屋に沈黙が降りた。
「……あー、新八ぃ、俺ぁちょっと出かけてくるから留守頼むぞ」
「あ、はい。店破壊されない前によろしくお願いします」
 話を聞きたいだけ、とは言っても言い方によってはを尋問しているようにも見えるだろう。
 最近誰ともやりあうことがなくて詰まらないと言っていた神楽だ、これ幸いとばかりに土方適当に難癖を付けて一戦交えることも有り得る。
「旦那ァ、和菓子屋行くならついでに乗せて行ってもいいですが、どうしやす?」
「頼むわ」
 主の居ない万事屋に用はない。
 それに付いて行った方が、楽しそうだ。
 沖田は山崎をせっついて和菓子屋へと出向くために、万事屋を後にした。

 *

 甘いものが苦手な土方は、好んで足を運ぶ場所ではない。
 それに店主のも、妙にペースを崩されるので余り会いたい相手ではない。
 けれど今日は仕事で、近藤も一緒である。
 個人的感情でサボることなど、土方には選択することはできない。
「邪魔するぜ」
 店の暖簾を潜って店内に入り、客が込み合う中で見覚えのある桃色の髪をした少女を見つけ、土方は舌打ちした。
 万事屋に関わると簡単な物事すら難しく入り組んで面倒になるのは、今までの経験上予想はつく。
 穏便に用件が終われば良いと思う土方の傍ら、近藤は見知った人物を見つけてにこやかに話しかけている。
 邪険に扱われてはいても、そのやりとりさえ楽しいのかもしれない。
「どないしはりました?」
 制服姿の、しかも隊長と副隊長直々のお出ましに、バイト生に慌てて呼ばれたのだろう作業着姿のは怪訝そうに奥から出てきた。
 たすき掛けのエプロン姿で、頭にしていた三角頭巾を解いたはそうそう見られるものではない。
「いやあー、お仕事中すみませんさん」
「近藤さんと土方さんと、お揃いで」
 微かに眉を寄せたに気付き、土方は咥えた煙草に着火するのは止める。
「ちょっと屯所まで顔貸してくれねえか?」
「トシ、もう少し話をしてからのほうが……」
 まるで高利貸しの取立てのようだ。
 普段から何かと煙たがれる真選組と係わり合いを持ちたくない客は、身を縮込ませて黙り込んでいる。
 早々にこの場から立ち去ろうと、お会計を求める声が方々でする。
に何の用アルか? とは私が先に約束していたネ。ゴリラも大串君も図々しいアル」
 仕事を終えれば酢昆布とカキ氷が待っていたはずの神楽は、不機嫌そうに二人を睨んだ。
「こっちは仕事なんだ、遊びの約束ならまた今度にしろ」
「いやいやいやっ、ちょっと話聞きたいだけだから。別に尋問しようとか、そういうんじゃないんで」
「尋問!? 何でそんなことする必要があるネ? 姉御に相手にされないからって、に乗り換えるのかゴリラ!」
「ちっがーう!! 俺は妙さん一筋だ!! 四六時中妙さんの傍に居て守ってあげたいのを我慢してるんだ、今!」
「やっぱストーカーアル」
「近藤さんちょっと黙っててくれ。話が進まねえ。、どうしてお前の名前が攘夷浪士の口から出たのか、話聞かせてもらおうか」
「そんなの私には関係ないネ!」
「だーかーらっ! お前は始めから関係ねえんだよっ!」
「昼間っから大の大人が人の店の中で何大声出してんですかィ、土方さん」
 そろそろ収集が付かなくなってきた頃、新たな乱入者が現れた。
「……何でお前まで現れるアル」
 沖田の登場に神楽の声がワントーン落ちた。
「それはこっちの台詞でィ」
 店の中だということも忘れ、二人は各々の獲物に手を掛けて隙を窺う。
 一触即発の空気が流れたことに 、誰の口からともなく溜息が漏れた。
「総悟、迷惑だから止めとけ」
「店ぶっ壊したら二度と和菓子食えなくなるぞ、神楽」
 双方保護者が止めに入り、結局今日の対決は保留となった。
 そしてそのまま、大所帯で店内を占拠されても商売の邪魔だからと、万事屋も真選組も店の外へと追い出されてしまう。
 エプロンを取ったが後を任せて店の外へ出、やはり睨みあったままの沖田と神楽にそっと笑みを浮かべる。
 微笑ましげにその様子を眺めてから、近藤と土方に顔を向けた。
「そんで、その件の浪士さんは何処に居りはるんやろ」
、おめー攘夷浪士と繋がってんのか?」
 唐突に訊かれ、は銀時へ一度顔を向ける。
 しかし浮かべていた笑みを深くしただけで、肯定も否定もしないまま再び近藤と土方へ向き直る。
「いつまでも此処で立ちんぼしてても埒あきませんし、屯所へ行きましょか」
「あ、そうですね。んじゃあこっちに。ちょっと狭くなるんですけど、少しの間我慢してください」
 屯所へ都合がよければ来てもらうつもりだった。
 自身から申し出を受け、近藤は慌てて山崎が運転するパトカーへ案内する。
「お気遣い、おおきに」
 銀時はそれを黙って見送り、何か言いたげな神楽は口を引き結んだ銀時を不安そうに見上げるがそれにも反応しようとしない。
 は一度も振り向かないまま、パトカーへと乗り込んだ。
「銀ちゃん……」
「帰るぞ」
 パトカーが去るのを暫く見送り、銀時はさっさと踵を返した。
「銀ちゃん、連れて行かれちゃったヨ。いいアルか!?」
「いいわけねえよ」
 後を追い、慌てて前に回りこんだ神楽の言葉に銀時は足を止める。
「じゃあっ!」
「けど付いてくんなって目、してたからな。自分でどうにかすんだろ」
 神楽の頭を乱暴に撫で、銀時は万事屋へ歩き出す。
 例えこの場を有耶無耶にしたとしても、は銀時に何も話すことはしないのだろう。
 何処まで何に関わっているのか、判らない。
 判らないのだが、恐らく今は手を出す時期ではないことは感じた。
 だから、蚊帳の外へ追い遣られることは癪に障るが、今はとりあえず放置することに決めた。
 撫でられた頭に手を置き神楽は銀時の背中を眺め、振り返って既に小さくなったパトカーを確認した。
「銀ちゃん、置いてっちゃやーヨ」
 のらりくらりと歩き去る銀時の背中に、神楽は勢いをつけて飛びついた。


 山崎が運転するパトカーの助手席には近藤、後部座席の沖田と土方の間には座っている。
「……嘘でも、否定しておいた方が良かったんじゃないですかィ?」
 微妙な沈黙が落ちる車内で、沖田が口を開く。
 結局銀時を無視した形でパトカーに乗り込んだは、それから一度も口を開いていない。
 にも関わらず微笑を絶やしていないのだから侮れない。
 沖田に話しかけられて漸く笑みを納め、は少し天井を見上げる。
「……銀の字に嘘吐いたら、後で怖いから」
「女に手ぇ上げるようには見えねえな」
「それはありえへんわ」
 冗談で言ったことには真顔で否定し、そのことに土方は思わずを見た。
 土方と目が合うとは再びにこりと笑う。
「後で心配料として、和菓子要求されてまうんよ」
「確かにそりゃこええや。赤字にならねえよう、こっちも早く帰すようにしまさァ」
「宜しゅうねぇ」
 おどけた様子の沖田にはにこにこと頷いた。
 真選組に捕まったという浪士が知り合いなのかどうか、は知らない。
 ただ、桂などではないことは判った。
 もしそんな指名手配を受けた相手であれば、の面通しなど必要ないからだ。
 沖田の言う通り、銀時に嘘でも否定しておけば後で要らぬ出費もなく一緒に付いて来てくれた可能性もある。
 銀時や神楽と一緒なら、余計な発言をしなくて良くなるのだろう。
 だがもし捕らえられている浪士がを知っているのなら、何を知っている誰なのかを此方も知る必要がある。
 銀時に悟られないように。